しがない学生の雑記

吐けども吐けども毒を吐く。

アイドルマスターシンデレラガールズ24話を見なおして思うこと

こんばんは。

 

 

今日はクリスマスイブですね。みなさんは誰とどんな時間をお過ごしでしょうか。私はといえば、料理して、レポート書いて、Twitterして、だいたいそんな感じです。辛いですね。

 

しかし、デレマスユーザーの方々、特に卯月Pの皆様にとっては今日という一日はなかなかに特別な一日だったのではないかと思います。というのも、本日12月24日は、アニデレ24話で卯月がライブでS(mile)ING!を歌う日だからです。

 

あくまで個人的にですが、毎年12月24日というのは、それはそれは憂鬱極まりない24時間だったのです。(詳細はこちら)だって、クリスマスイブですよ。オタクにとってはもう、縁もゆかりもないようなものじゃないですか。でも、アニデレのおかげで今年からは、全く別の意味を感じる24時間になりました。それぐらいに24話は私にとって大変印象深いものでした。

 

そんなわけで、今日はアニデレ24話あたりを見なおして思ったことをつらつら書きます。まだ見てない人は見ましょう。少なくとも私は、生涯の中でも3本の指に入るレベルで好きなアニメです。だから見てやってくださいほんと。いいから。

 

 

それでは本題に入ります。

 

そもそもの話なのですが、私は島村卯月というキャラクターがあんまりにもわからなかったんですよ。アニメ本編でも「がんばります」と言っているものの、でも実際どう頑張って、その頑張りがどこに出ているのかってなかなか描写されてなくって。モバマス時代もキャラクターとしてちらちら見かけることはあっても、二次創作の影響もあってか、「普通の女の子」以上の存在には見れなかったんですよ。

更に言うならば、デレマスに出てくるアイドルって基本的に個性が爆発しているため、その中にいる彼女は、私にとって、こう、立ち位置がよくわからないキャラクターだったんです。

 

アニメ本編が始まった後もこの思いはあまり変わらなくて。卯月は武内Pにオーディションでの選考理由を「笑顔」だと答えられたんですけど、ここもなにか苦しさを感じるところがありました。むりくりひねり出している気がして、雑にも感じられるところですよね。

 

でも、22話でその苦しさが本人から視聴する側に分かる形で出てきて。そして23話で、それを一人で抱え込んだまま、養成所まで戻って一人でひたすらレッスンするんですよ。もうこのシーンが本当に見てられなくなるぐらい辛かった。

 

それで、その後の23話の公園のシーン。あれって初見の時は、単純に自分の中で溜まっていた思いをニュージェネのメンバーに初めて話した瞬間だったんだと思ってたんですけど(この時点でも号泣していた)、冷静に見直すと、行動の理由を話しているシーンでもあったんですね。

 

卯月の周りのCPのメンバーは、アイドルとして次々に新しいものを見つけて、自分よりも先にどんどん進んでしまうんだけど、自分には何も残っていなくて、誰でもできる笑顔しか残っていない。でも、なんとかしたい。何とかしてちゃんとしたアイドルになりたい。それで悩んだ結果取った行動が、養成所に通い直すということだった。

 

悩んだすえに養成所に通ったということはつまり、卯月にとって養成所という場所は、アイドルになるために、自分の中にあるキラキラするものを探すために「がんばる」ことができる唯一の場所だったんじゃないでしょうか。だから、事務所でのレッスンじゃなくて、わざわざ養成所まで戻る必要があったんだと思います。

 

 

その後24話で、前にライブのスタッフをやった会場でプロデューサーに初めて自分が感じている怖さを話します。自分にはやっぱりなんにもないんじゃないかって、自分が怖いのだと話すんですけど。

 

このシーンって、一度しぶりんから「卯月にしかない笑顔がある」と明確な答えが言われているにもかかわらず、プロデューサーにもう一度話してるんですよね。これって冷静に考えると、アニメでわざわざ2度同じことをキャラクターに言わせてるとも取れるわけで、そう考えるとだいぶ無駄に時間を使っているように思えます。普通だったら端折ったっておかしくないぐらいです。

 

それでもこのシーンをわざわざ入れてきたのは、プロデューサーがステージ袖で卯月に迫った選択を入れたかったからだと思います。

 

この場にとどまり普通の女の子である島村卯月でいるのか、それとも可能性を信じてアイドルになろうと頑張る島村卯月でいるのか、改めて聞くと結構容赦無い聞き方だと思うんですが、それでもプロデューサーが卯月にこんな風に聞けたのは、プロデューサーが卯月がアイドルになれると信じていたからだと思います。このプロデューサーが担当アイドルを信じているという描写は、1期のちゃんみおの時からプロデューサー自身が成長したことを示すものでもあります。

 

そして、プロデューサーが信じているという描写自体は、卯月の周りがみんな卯月のことを信じていることを示す最後のシーンでもあって。

23話最後でしぶりんとちゃんみおが卯月のことを信じていることが分かって、その後24話前半でシンデレラプロジェクトの面々が、卯月のことを信じている事がわかって、そして最後に、プロデューサーも卯月のことを信じている事がわかって。これで、みんなが卯月を信じて待っていることが分かるんです。そしてここまできて、ようやく卯月は一歩前に進めるところまで来たんだと思います。

 

こうして書くととても焦れったいし、遠回りなアプローチしかない、なんともいじらしい感じがしますが、それでもこの問題は、卯月の中でしか解決できない問題だから、だからみんな、卯月のことを信じて待ってることしかできないんですよね。

 

そしてこれだけたくさんの仲間に信じてもらっても、そこで卯月本人が自分を信じないと前には進めなかった。それで、最後にライブ会場に走りながら入っていって、しぶりんとちゃんみおに泣きながら選んだ道を話すんです。

 

あの、わたしまだ、

まだ怖くて、

私だけの笑顔になれるかわからなくて、

でも、見てほしい

 

私、確かめたいんです

もし何かあるかもしれないなら

あるかわからないけど

 

でも……

 

信じたいから!

私も、キラキラできるって信じたいから!

 

このままは嫌だから……。

 

アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ24話 ”Barefoot Girl.”より卯月のセリフ抜粋

 

 

もう、号泣。この時点で号泣。何回か見直してると、ライブのシーンよりこっちの方で号泣です。記事書くために見直してるんですけどまた泣いてる私。

 

 

 

そしてその後ステージにあがっていくわけですけど。もうこのシーンについては言及するべきではないと思うので、歌詞のリンクだけ貼っておきます。分かるだろ、わざわざ書かなくても。

 

kashisearch.jp

 

あと、24話見た後にもう一回Shineの歌詞見るとそれはそれで泣けるので是非どうぞ。特に2番前半の「眩しかった微笑み」からサビまでが泣けます。良かったな卯月。良かった。がんばった。

 

www.kasi-time.com

 

 

思い返すと24話というのは、卯月という普通の女の子が、自分を信じてアイドルになった瞬間を描いていたものだったんだなぁと。あれだけ悩んだあと、その重い一歩を彼女が踏み出した瞬間が描かれているから、だからあんなにボロボロ泣けるのかな。いろいろ考えだすと止まらないですし、まだまだ見足りない気がするんですが、今日という日に合わせて記事を書いているので(現在時刻午後11時34分とギリギリだったりします)、これぐらいのクオリティで勘弁して下さい。

 

 

 

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