シンボルマークについて私感
こんばんは。書いてる途中で東京オリンピックのロゴ盗作疑惑があって、そんでもって記者会見があって、もうなんかこの記事の意味がどんどん薄れている気がするんですが、折角書いちゃったしもったいないので投稿するだけ投稿しようと思います。
どうも皆様こんばんは。
先日このツイートが伸びていたんですけどね……。
省庁のシンボルマークほんと何言ってるかわからなくて好きなんですよね経済産業省編 http://t.co/6ymvSDMHAs pic.twitter.com/EBx7FSpJHj
— 真塚なつき (@truetomb) 2015, 7月 24
このツイートが言わんとすることはおそらく皆様お分かりかと思います。でも、ほんの少しデザインの勉強をかじった私からしたら、このツイートが伸びているのってすごくモヤモヤしてしまったんです。今日はそんなお話。
では、シンボルマークの意味を伝える文章がわけがわからないのはなぜか?という話について書いていきます。結論から言っちゃうと、わけが分からなくて当然、というか、訳が分からないからこそ良いデザインである、と私は考えています。
そもそも、ロゴやシンボルマークのデザインって、どうやって作るんでしょうか。もしも素人だったら、適当にベクタ系のソフトをイジイジして、それで格好良くなったら採用!これでいい!万々歳!みたいな感じで、適当に決めちゃっても良いのかもしれません。
しかしデザインのプロがそんなことやって良い訳がありません。というか、できないのだと思います。
もちろん、かっこいいシンボルマークを使うことは何の問題でもありません。ここで問題になるのは、なぜ経産省のシンボルマークとして相応しいのかを示さなければいけないということです。もっと言うと、経産省だからこそこのシンボルマークが出てきたのだ、という理由が必要になるのです。
では相応しいシンボルマークを作るためには何を考えればいいのでしょうか。私の知る限りですが、一般的にはシンボルマークの対象となる団体についてのイメージを膨らまして、それを抽象化しつづけることでデザインを行っていきます。今回の場合は、経産省がどのような団体であるかを元にシンボルマークを考えていくのが妥当でしょう。
ここで最初に戻りましょう。シンボルマークの意味を伝える文章の訳が分からないのはなぜか?それは、このシンボルマークが経産省のイメージを元にしているのがわからないほどに抽象化しきったものであるからです。これがデザイナーのプロの仕事なんだと私は思っています。
こういうことを踏まえた上で先ほどのシンボルマークとその意味を読んでいくと、このマークが如何に様々な意味を抽象化しているのか、そしてその上で単体として調和を保っており、かっこいいと思えるデザインになっているのかがわかると思います。
だからこそ、デザイナーって凄い職業だと私は思うんですよ。こんなの凡人が出来るもんじゃないでしょう。ものは試しにロゴとかシンボルマークとかつくろうと思ったこと有りますけど、いろんな意味を1つのイメージとして再構成するのって、そんなに簡単なことじゃないと思います。
ここまで読んで、「意味なんて後付でいくらでも出来るだろ」と言いたくなる人、絶対にいると思います。そういうこと言う人は、試しに「(株)歩路森商事」という会社に相応しいシンボルマークを作成してみてください。逆にどうやって意味を考えずにクライアントを納得させるシンボルマークを作れるのか、ぜひともコメントでご説明願います。
煽ったところで、今回はこのへんで。
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