「無電柱化民間プロジェクト」とやらに文句を言いつけたい
テスト勉強が嫌でTwitter眺めてたんですがこんなのが。
「名画も電柱で台無しに」という事を主張する為のキービジュアルなんだそうだが、これ、凄く格好良い気がする…
— シギサワカヤ@「初恋ディストピア」②発売中 (@ktos_tw) 2014年7月12日
>2014年7月10日(木) 「無電柱化民間プロジェクト」実行委員会設立のお知らせ http://t.co/Uc3BoFITLv pic.twitter.com/TvCWzrHP11
メインビジュアルがかえってかっこよくなった(多分構図がわかりやすくなった?)とか言われていてこの時点で爆笑モノなんですが、かるーく調べてみただけでも中々面白かったので、今日は無電柱化について書いてみることにします。ぶっちゃけテスト勉強やりたいくないだけです。
そもそも無電柱化とは、
無電柱化は、道路の地下空間を活用して、電力線や通信線などをまとめて収容する電線共同溝などの整備による電線類地中化や、表通りから見えないように配線する裏配線などにより道路から電柱をなくすことです。
引用 ― 道路:無電柱化の推進 - 国土交通省
だそうです。簡単にいえば電線を地下に埋めるということですかね。
国交省のページに無電柱化の効果と目的についてのページがありました。
このページも中々に面白くってですね。
引用元は先程のページなんですが、もう圧倒的加工技術ですよね。「無電柱SUGEEEEE」って言って欲しいんでしょうか。どう考えても歩幅広過ぎだし、整備前の方は手前の自転車と人で上手いことせまく見せてるように見えるんですが。それとも私のただの思い違いでしょうか。
ひとまずそういうのは置いときましょう。問題はどれぐらいメリット・デメリットが有るかです。
Wikipediaとそのソースを多少見る程度の情報収集しかしてないんですが、ざっくりと書くと、
メリット
デメリット
- 地中にあるせいで電線の故障箇所を特定しづらい
- 地震で地下設備が破損すれば復旧にひどく時間がかかる
- 冠水、豪雪で作業ができなくなる
- 電線以外の電柱にあるもの全てを別の場所に設置しなければいけない
と、いざ見てみるとどっちもどっち、トレードオフのように見えます。防災だなんだって言う割に修理に時間がかかるらしく、「地中線は断線の調査や修理に倍以上の時間がかかった。近くに電柱のなかった地域では応急の電線を張る場所さえなかった(行政資料集)」という声もあるようです。
で、気になるのは費用なんですが、国交省のPDFに5.6億円/kmと書いてありました。これは電柱で整備する場合の20倍の金額だそうです。
これは私見ですが、わざわざ20倍もの金をはらって地中化するのってどうなんでしょうねぇ。実際に工事を行う電気事業者の方々からも懸念の声が出ているようで。そんななかでやる必要があるのかも疑問です。
そして個人的に一番違和感を覚えたのがこの記述。
私どもは、「景観・観光」+「安全・快適」+「防災」の観点から、全国的に無電柱化を促進しようとする政府・自民党の無電柱化推進の趣旨に賛同し、民間の立場から応援する同志を募って参りました。
引用 ― 趣意書 | 無電柱化民間プロジェクト
電柱フェチ率いる写真部に所属している人間として、電柱が景観妨害であるというのはどうも首をかしげざるを得ません。そんな、日本全国が京都じゃないんですから、それを全国でやる必要は微塵もないです。
粗末な写真ではありますが(iPod touch 4thです(・ω・`))、こういう写真が撮れなくなる、撮ろうと考えられなくなるというなら、私は無電柱化なんて大反対です。あと!20倍も金使うなら貧乏学生が本買う支援金ぐらいだしてください(支離滅裂)
以上です。