「テキトー」が大嫌い
こんばんは。
今日はタイトルの通りの内容です。みなさんは「テキトー」という言葉、ご存知でしょうか。適当ではなくテキトーです。音は同じですが、意味は全く違います。まずは両者の違いから書いていきましょう。
まず適当について。これはそのままの、本来の適当です。goo辞書の内容を引用します。
1ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に―な土地」「この仕事に―する人材」
2 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を―に加える」「一日の―な仕事量」
3 やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を―にあしらう」「―な返事でごまかす」
3番は少し違いますが、私が言いたい適当はここで言う1番、2番です。適切な手段を取るとか、調度良い具合にやるとか、そういう意味です。
さて、問題のテキトーですが。実は先ほどの適当と意味自体は殆ど変わりません。使い方の問題です。使用例の最も単純なものはこれ。
「これ、テキトーにやっておいてください」
要するに、先ほどの引用部でいうところの1番と2番を、自分(あるいは自分を含んだ複数人のグループ)ではない誰かが判断する適当のことを、私はテキトーと言い換えています。
流石にこのままだとちょっとわかりづらいので、もう少し説明してみます。
先ほどの「これ、テキトーにやっておいてください」ですが、適当であるかどうかを判断するのは誰でしょうか。
なんとなくお分かりいただけるでしょうか。
そうです。このテキトーは、テキトーを言った人間が適当であるかどうかを判断するんです。もっと言うとこのテキトーには、「私が考える適当にお前が合わせてこいよ」という、どう考えても無理なことを要求するという意味があるのです。どうですか、もう不愉快極まりなく無いですか。
これが私、もう本当に嫌いです。評価する方法や条件も与えられないまま、私が考える適切なことを自分で考えてやってくれというのって、冷静に考えるとあまりに馬鹿げた依頼の仕方だと思うのです。
特に腹立たしいのは、テキトーにやっておいて → そうじゃないのコンボを決められた時です。頼まれた側の不愉快さと言ったらもうたまりません。それこそ、頼んだ側が適当な指示をすればこのような自体は避けられたはずです。にも関わらず、悪びれもせずに「なんでこんなことしたの?」とか言うんですよ。さすがに堪忍袋の緒が飛び散りますよね。
このテキトーを使う人間とは、一体どのような人間でしょうか。今考えただけですが、上司、教員、親、顧客などが使うイメージがあります。大体は目上のことが多い気がしますが、目上のはずなのにテキトーとか言っちゃうと総じて無能な感じ出てきます。
自分が有能だなんて思ったことはほとんどありませんが*1、少なくとも無能と思われないためには、こういう自分本位なことは言わないように気をつけたいですね。
調べたら高田純次が出てきてちょっと笑いました。この適当はいい加減な方の適当なので、今回扱ったのとは少し違うんですけどね。
*1:バグが取れた瞬間とか、自分が最高に優秀だと思ってしまいますけどね