しがない学生の雑記

吐けども吐けども毒を吐く。

信者目線でMGSV:TPPを序盤まで遊んだ感想

こんばんは。

 

MGSV:TPPが発売しました!わー、どんどんぱふぱふ

 

 

 

私はBTOを買う際にバンドル対象のGTX960を組み込んだこともあって、Steam版を無料でゲットして遊んでおります。PS3の、しかもコンポジットで遊んでいた私にとって、PC版のFHDで遊ぶゲームはあまりにも綺麗すぎてちょっとチビるレベルです。これで4Kになったら頭おかしくなりそう。

 

今回は15時間ほどプレイしたので、今のところの感想を書いておこうと思います。

 

 

ゲームボリュームが凄い

まず言いたいのはゲームのボリュームについて。現時点で15時間遊んでいますが、びっくりするぐらい先が見えません。というのも、現時点でゲームの要素を全然遊べていないのです。これは単純に私がヘタクソでチェックポイントからのリトライを複数回しているということもあると思いますが、それにしても要素が多すぎて全部遊びきれる気がしません。

 

一例としてミッションの話をしましょう。このゲームは2種類のミッションをこなしてストーリーを進めていきます。モンハン遊んだことある人ならわかると思いますが、キーになるミッションを進めるとストーリーが進むミッションが開放されて、ストーリーを進めるとまたミッションが開放されて、といった形でゲームが進んでいきます。

 

まずこのミッションにクリア要素が複数存在します。例えば武器を開放するための設計図だったり、捕虜を回収したり、特定の施設を破壊したりなど、各ミッションにつき、だいたい6つぐらいクリア要素が存在します。

 

この時点でそれなりの量になるんですが、問題はここからです。

 

ここにSIDE OPS(サイドオプス)というサブミッションのようなものが追加されます。これはメインミッションとは違うミッションで、メインミッションの目的地とは違う場所に向かうことで実行することが出来ます。

 

まぁざっくり言うと、一回の出撃でミッションだけやってもいいし、メインに行くついでにSIDE OPSをこなしてもいいし、フリーで出撃してSIDE OPSを複数こなしてもいいわけです。ちなみに現時点で表示されている量だけでいうと、SIDE OPSの数は約150。なかなかのボリュームですね。

 

さて、これで終わりだと思ったんですけど、よく考えたら今話しているのって、私が遊んでいるアフガンの話だけなんですよ。TGSかなにかでは実機映像でジャングルの映像が流れていましたから、これ以上のミッションとSIDE OPSが存在している可能性があります。となると、もうとんでも無いゲームボリュームであることが想像して頂けると思います。

 

そしてこれ以外にも、自身の拠点であるマザーベースの発展、そのマザーベースを使ったFOB(ざっくり言うと、他人のマザーベースへ編入するマルチプレイ)、自分の武器や兵器の開発、そしてそれらのカスタマイズなどなど、もうこれでもかってぐらい遊べる要素がたくさんあります。

 

PSP版のMGSPWを遊んだ時も「携帯機でここまで遊べるのか!」と驚いていましたが、今回はそれがハイエンド機で実現されているわけですから、当然遊べる量も桁違いになっています。とは言えこれだけの量を遊ぼうとすると一体どれだけ時間がかかるのか……。まったく恐ろしいものです……。

 

 

オープンワールドって言うほどオープンでもない

最初の項目でべた褒めが過ぎたと思うので、ちょっとだけ不満をいうとですね。個人的にこれオープンワールドなのかな?と言いたくなってしまったのが本音です。というのも、先ほど説明して無かったんですが、ミッションは基本的に移動範囲が制限されています。フリーでの出撃を行えば、アフガンのエリア全てを行き来できるみたいですが(まだやったことがない)、少なくともメインのミッションではオープンワールドっぽさを感じることはあまりありません。

 

また、そもそも地形的な問題で、どこもかしこも縦横無尽に駆けずり回る事はできません(アフガンのみの可能性もあり)。ゲームバランスの問題なのでしょうけれど、やはり登れない部分は登れません。

 

例えばの話なんですが、

 

開始地点 → 道 → 検問所A → 道 → 検問所B → 道 → 拠点

 

みたいな経路で拠点に行って何かをしてくるミッションがあるとするじゃないですか。開始地点は自分で選択できるんですが、最終的に向かう拠点は1つなので、大体ルートは決まってくるんですよね。

 

一応検問所の敵を無力化していくか、大回りで迂回して先を急ぐかはユーザ側が選択できるのですが、結局のところおおまかなルートが固定されていることは間違いないです。GTAのような箱庭を思い切り行き来するのとはまた違うものだと思います。

 

あと、上記した道というのはアフガンの道なので、はっきり言って同じ風景の繰り返しなんですよね。ある程度差異は存在しますけど、普通のオープンワールドみたいに風景そのものを味わうことってなかなか難しいんじゃないかと思います。まぁ、砂漠の朝日とか壮大で見ていて無性に叫びたくなるものがありましたけど、でもそれらも最初のうちだけで、最終的には飽き飽きしちゃう人も出てきそうだと思いました。

 

攻める対象の拠点についても、同じ場所を使いまわしているわけですから、潜入する絵面はあまり代わり映えしません。このへんも嫌がる人は嫌がりそうな要素だと思います。

 

 

潜入する視点で見ると調度良いオープン具合

と、ここまで散々叩いていましたが、それでも潜入するという視点でみると今までのMGSより自由度ははるかに高くなったと思っています。

 

小さな検問所1つを例にして考えましょう。道路に備えられた検問所なので、車が通る道路が真ん中にあって、その脇に敵がいて、照明があって、テントがあって、みたいな感じになっています。

 

ここを制圧する場合、順序は全てユーザ側が決める事ができます。道路のどちら側から攻めていっても構いませんし、度胸があるなら道路そのものをたどるように行っても構いません。

地形を活かして上から偵察をして、その後でルートを決めるというのが常套手段ではありますが、CQCでボコボコにしたい気分の時は、銃で照明を壊して突っ込んでいってもいいでしょう。MGSらしくありませんが、ノーキルノーアラートを行わないのであれば、それ相応の装備で突撃することもできなくはありません。

 

要するに、潜入する手段についてはマップそのものがバカでかくなったこともあって、今までよりもはるかに自由度が高くなっていますオープンワールドという表現を使うと語弊がある気がしますが、オープンになったという言葉に偽りはないように感じます。

 

それと、MGSやったことがある人ならわかると思うんですけど、全く知らない場所への潜入と、一度行ったことがある場所への潜入を比べた場合、前者のほうが圧倒的に難しいんですよ。ですから、あんまりオープンにして、拠点の形も毎回変化して、なんてゲームにしてしまうと、ただですら難しいMGSの難易度が跳ね上がることになります。

 

また、同じマップだからこそ、最適解の潜入を探るという楽しさが生まれてきます。ここに敵がいるのでここをこうしてこうでこう!みたいなのがスパッと決まった時はやはり最高に気分がイイですし、自分が上手くなってる気がしてちょっと嬉しくなっちゃいますよね。

 

そういう意味で、これぐらいのオープン感というのは、MGSというゲームには調度良い気もします。拠点や経路がある程度決まっている事により、ユーザ側に戦術を工夫する機会を与えているとも見れますし、その結果としてユーザ側に常套手段を作らせたいからこそ、このような仕様にしたのではないかとも考えられます。

 

ただ、タイトルの通りこれは信者目線での解釈なので、これが気に食わないという人が出てきそうな感じはします。

 

 

ちなみに

今のところの個人的な最適解ですが、今回はマガジンが最強の武器だと思って使いまくっています。(弾倉の方であっエロ本の方ではない。エロ本が出たら当然使う)

 

今までのMGSはどう頑張ってもルートが限られていて、敵兵を移動させる距離も限られていました。しかし今回は攻める対象である施設がそもそもオープンな中に存在しているので、敵をそれなりに遠くまで移動させてから無力化することが出来ます。

 

敵兵を移動させるメリットとしては、アラートになった場合でも対処が用意になることや、フルトン回収への流れもスムーズになることなどがあります。とはいえ、これが最適解とは思っていません。個人的に試してみたいことはまだまだありますからね。あーやっぱりこのゲーム超楽しい。

 

 

ストーリーが(今のところ)歴代で一番苦しい

最後はやはりストーリーの話を。今回のテーマは復讐(Revenge)だそうですが、初っ端から話が重すぎて辛いです。

 

一例を挙げると、前作(MGSV:GZ)と前々作(MGSPW)で仲間だったカズというキャラクターがいるんですが、このキャラクターの性格が今作では豹変しています。もともと優しくお茶目(CVが杉田智和さんなのでその辺はご想像通り)、それでいてスネークに指示を出す有能な司令官、みたいなキャラクターでした。

そんなカズは今作ではある組織に対して復讐することだけを考えた鬼と化してしまいます。これが本当に重い。言葉の節々から復讐の為に動いているのが分かってすごく辛い。

 

自分がゲームを進めることで組織は育っていくのに、組織そのものの方向性はどんどんと壊れていくような気がして、信者として苦しくなってくるものがあります。TPPで感じる苦しさは、MGS3でザ・ボスを討ちに行くときに感じた「やるせない苦しさ」に近いような気がします。

 

 

終わりに

そんなわけで簡単に感想を書いてみました。ちょっと書くつもりが気がついたら4000字超えていて自分でも驚きです。それぐらいに書きたいことが山ほどある、最高の一本だと思います。まぁ、まだ最後まで遊んでないんだけど!

 

MGSの時系列的に最後どうなるかはシリーズファンなら誰もが知っている話なのですが、その過程が本作で描かれるとのことで、この先の展開が気になって仕方がありません。MGOまで時間もあまりありませんから(PC版が待ちきれずにPS3版を購入する可能性があるため)、急ピッチでストーリーを進めて、号泣したいと思います。

 

 

 

個人的にはPC版結構おすすめなんですが、オンラインとの兼ね合いを考えるとおそらくPS4版が一番いいのかな……という気はします。まぁ今のコナミがどこまでちゃんとやってくれるのか分かりませんから、MGOのサービスが始まってから決めても遅くない気はします。ていうか、両方遊べばいいだけじゃね!

 

それにしても初っ端からFOB関連で問題起こしまくりなの本当に不愉快……。全部コナミが悪いんだ……。コジプロはやく帰ってきてくれ……。監督……。