しがない学生の雑記

吐けども吐けども毒を吐く。

映画アイアムアヒーローを見てきたんだけどホント片瀬那奈怖い

こんにちは.

 

昨日は映画見てきました.アイアムアヒーローと響けユーフォニアムを見てきました.ユーフォニアムについては気が向いたら詳しく言及しますが,明らかに既にアニメ版を見たファン向けで,2期への布石をちょこちょこおいているので,アニメ版が好きな人は見に行けばいいと思います.

 

そんなことよりですよ.

 

www.iamahero-movie.com

 

大泉洋を見るためにアイアムアヒーロー見てきました.ので,序盤のみネタバレありでガリガリ書いていきます.邦画を劇場で見るのはだいたい10年ぶりぐらいで,とてつもなくお久しぶりな感じです.

 

まず,予告編をちょっと貼っておきたいんですよ.

 

www.youtube.com

 

まずね,これ,いい意味で予告編詐欺だと思うんですよ.この予告編,全然怖くないし,なんか楽しげだし,全然肝心のZQN(作中でのゾンビの呼び方)が出て来ないんですよ.でもこれって仕方がなくて,この映画R15+指定されているので,肝心のそういう部分を見せるとまずいんですよね.

 

見てきた率直な感想としては,邦画を馬鹿にしていて大変申し訳ございませんでしたという気持ちになりました.個人的には,ドキドキしたしワクワクしたし,もうホントスクリーンから何度目を背けたか.ものすごい怖かった.ハラハラしっぱなしでした.他のゾンビ映画もこのレベルなのか分かりませんが,ZQNが大変,大変気持ち悪いし,大変恐ろしい.世界でウケたと謳うのも納得の内容.*1

 

早速内容について言及していこうと思うんですが.

作中でおそらくいちばん怖いし恐ろしいのは,多分見た人ならわかると思うんですけど,まず間違いなく片瀬那奈です.片瀬那奈片瀬那奈怖い.超怖い.もうシューイチ見れないよ俺.怖すぎるよ.この映画で片瀬那奈は主人公の英雄(大泉洋です)の同棲した彼女役で出てきているんですが,大泉洋が一番最初に遭遇するZQNがこの片瀬那奈なんですよね.要するに一番最初に遭遇したゾンビが彼女なんですよ.

 

でも,彼女がゾンビになっちゃいました!みたいな悲壮感,このシーンに一切存在しません.主人公が彼女だったものを殺す葛藤とか,そういうのありません(このシーンはあとから後述).もうひたすらに「この映画ではこいつらと戦う様子を見せるんで,みんな覚悟してくださいね(はぁと」という導入シーンでしかありません.だからなのか知りませんが,もうひたすらに恐ろしいことこの上ございません.

 

予告編の0分15秒あたりでベッドからゴトンと片瀬那奈が落ちるんですけど,こっからが凄かった.このシーン,大泉洋が玄関のドアポストから部屋の中を覗き込んでいるんですけどね.私はてっきりこう,ゆっくり立ち上がって,そのままズルズルと,音がする大泉洋の方へ近寄ってくるもんだと思ってたんですよ.予告編だとZQNは大体ゆっくり動いているように見えたし,ゾンビって,普通は遅いじゃないですか.あるいは,L4Dみたいに普通に走ってくるかのどっちかだと思ってたんですよ.

 

もうね,そんな単純なもんじゃないんですよ.なんか急に片瀬那奈が,生きのいい魚みたいにビチビチするんです.手足ばたつかせて,なんかビタビタして,これどうすんのかなぁと思っていたら,そっからブリッジして,頭方向にムーンサルトするんですよ.

 

この時点で,ドン引き.あぁ,なんで私は怖いものが苦手だったのに,ゾンビ映画なんて見に来てしまったんだろう.と思ったらそのまま頭こっち向いてるし,手足がなんかビタビタしながら立ち上がってだんだん玄関方向に近づいてきてるし!ヤバイヤバイヤバイと思っていたらここでドアがオープン.ZQNになった片瀬那奈の顔がドーンですよ.

 

まさかね,いくら女優だからってあんな恐ろしい顔させるもんじゃないでしょう.女芸人が女捨てるとか言うけど,女優だからって人間捨てる必要は無いはずじゃないですか.もうね,それぐらいに人じゃないんです.恐ろしく怖いのですよ.ボサボサの髪で目が外開きで血走っていて,体に血管が浮き出てきて,口が普段の3倍ぐらい開いてるんですよ.それで大泉洋に襲ってくるんですよ.怖すぎでしょうこんなの.

 

そこで大泉洋と揉み合いになってごちゃごちゃやってるんですけど,その時にはずみでドアに噛みつくんですよね.ものすごい力で噛み付いているので,そこで片瀬那奈の歯がポロポロポロっと落ちるんです.おいおい,歯まで捨てさせるのかこの映画.女優を一体何だと思ってるんだ.というか片瀬那奈の事務所はこんな仕事やらせて良いのか.そんな疑問が浮いてくるレベルのことをさせるんですよね.本当に怖い.

 

ぶっちゃけこの映画,どう見ても前半の,町中で感染が広がっていく様子を見ているところの方が盛り上がっていました.

この後,大泉洋が自分の仕事場である漫画家の事務所に行くんですけど,ここでも当たり前のようにZQNが猛烈に怖いし,そいつをドランクドラゴンの塚地が金属バットで殴って殺すところも血がビュービュー出るし,でその後すぐに塚地はZQNになりたくないと首をざっくりやって自殺しちゃうし,やっぱり血はビュービュー出るし.その後街に逃げ出すんですけど,逃げる途中でもそこらじゅうにZQNがいるし,じゃあタクシーに乗って逃げよう!となったら一緒に乗った背広の偉そうなおっさんが噛まれていて目の前でZQNになるし,その過程もじわじわ人間じゃなくなる感じが大変気持ち悪いし.

なんやかんややってそのおっさんを車から蹴り落として事なきを得たと思ったらタクシーの運転手さんが噛まれていてZQNになってタクシー暴走させるし,車吹っ飛ぶし,あぁあぁあぁ,みたいな感じですよ.

 

この辺のその,恐怖というか,驚きというか,刺激の強さっていうんですか?そういうのはホント2分に1回ぐらいのペースでポンポンと飛んでくるので,もう,勘弁して下さい,堪忍してつかぁさいと懇願するレベル.私はへんな汗までかいてしまいました.*2

 

 

 

なんか,片瀬那奈の話,要するに超序盤の話しか書いてませんけど,だいたいこんな雰囲気の映画です.想像の3倍は怖いし,後半になってくるとだいぶ血が出るしZQNは更に怖くなるし,人が死ぬシーンが大体全部最高にえげつないので,そういうの好きな人は満足できると思います.

 

あと,さっきからZQN怖いみたいなことしか書いていませんでしたが,この映画の本筋は大泉洋演じる主人公の英雄がどうやって本当にヒーローになるかです.大泉洋クレー射撃を趣味にしていたこともあって,実は映画序盤からショットガンと弾をそれなりの数持っていたんですが,葛藤だったり法律だったり(?)でずっとショットガン撃てないんですよ.このショットガンを最初にぶっ放す瞬間はたまらなく爽快ですし,ここからの流れがいい.

 

英雄がまさしくヒーローになる瞬間,隣で見ていた女子高生がぼそっと「かっこいい……」なんて言ってたのが尚更印象的でした.でも,口から漏れちゃうぐらい,大泉洋かっこいいです.見に行きましょう.

 

 

 

と,ここまでべた褒めしていましたが,実は気がかりな部分もありまして.と言うのも,実は映画版は漫画原作からだいぶ改変されている部分が多いようです.Twitterを見る限り原作読者にもわりかし好評ではあるみたいですが,それでもすべてが好評ではないようです.

 

特に各所で言われているのは,さっきの片瀬那奈演じる「てっこ」という登場人物.性格が原作とぜんぜん違うだけではなく,その最期やZQNになってからの行動が全然違うそうで,いくらまとめるためとはいえこれを改変してしまうのはちょっと問題なんじゃないかと思います.

 

アイアムアヒーロー - Wikipedia

 

原作との違いはWikipediaに良い感じにまとまっているので,こちらをご覧になっていただくと良いと思います.特に映画版では英雄の妄想癖がだいぶ違うものに変わっていたようなので,原作読者のみなさまはこれをどう思うのは,ちょっと聞いてみたいですね.

 

 

というわけで,アイアムアヒーローの話でした.私は好きでしたので,結構おすすめしたいです.大泉洋は後半本当にヒーローになって大変にかっこいいし,有村架純有村架純だし存在しているだけでスクリーンが浄化されるし,あとやっぱり片瀬那奈怖いし,みんな見に行きましょう.

 

 

 

 

 

 

次は時間があれば,ユーフォニアムの話を書くと思います.それでは.

*1:ただ,私はゾンビ映画を全然見ない人間なので(それでもお決まりはある程度知っているつもり),ひょっとしたら見慣れている人には退屈なのかもしれません.

*2:これ見たあとのユーフォニアムは本当に癒やしだった…….調子に乗ってアクション見たら疲弊しきっていたかもしれない