聞く前に悩む努力をしたい
こんばんは。最近はゲームブログの方ばかり更新していて、メインだったこっちがおろそかになりつつあります。生存しておりますよ。
ゲームブログの方でもちらっと書いていたのですが、iPhoneSEを予約しました。お値段の安さと端末の性能が大変良い感じで、スマホをゲーム機としてしか使っていない人間としてはこれほど素晴らしいことはないなぁと思っております。
で、そんな関連で母にいろいろとスマホ関連の話をしていた際、アプリの使い方について質問されました。しかしまぁ、そこでイライラしてしまいまして。今日はそんな愚痴と、それを反面教師とした話です。
今回はYahooカーナビのインストールをするところから使うところまでを教えろとの話だったんです。これぐらいならどうってことないですし、すぐに終わるのが想像できるじゃないですか。これがそうはいかないんですよ。
アプリをインストールしてダウンロードするところまでは円滑に進んだんですが、問題はここから。母、私の目の前で、アプリインストール初回に行われる説明部分を華麗に全スルーしました。
私「いや、なんで読まないの?使い方分からないだからちゃんと読まないと」
母「読むの面倒くさいし、お前いるからいいじゃん」
わかりますかね。このイライラ。
これが例えば、この言葉の意味がわからないから教えてほしいとか、この画面から進む方法がわからないから教えてとか、そういうことを聞かれるんだったらまだ分かるんですよ。それはある程度知識がないと対応できない話かもしれませんし、UIがクソだった場合は画面遷移できなくてて当然でしょうから。
しかし、今回の場合ってそれ以前なんですよ。アプリから与えられた情報や知識を全く読もうとせず、隣りにいる人間から教えてもらう前提で話を進めているんです。だから腹が立つんです。しかも隣りにいる人間(私)はそのアプリに触ったことすら無いんですよ。もう、どうしろと。
結局、自分のスマホに同じアプリをインストールして確認してなんとか教えたんですけど、無駄な時間を使った気がしてなりませんでした。
そんな時にこんな記事を思い出しまして。記事の内容をざっくり書くと、エンジニアがプログラミング中に何かしらの問題を抱えた際に、経験者に相談する前にやるべきこと、考えるべきことがあるよ、という話が書かれています。プログラミングにしても今回の場合も、大体のことはそうですけど、まずは自分で頑張ってみないと、自分のためにならないんですよね。だから、ある程度は頑張るようにしないといけないはずなんです。
でもこんなのって、冷静に考えれば誰だって分かる話じゃないですか。自分でなんとかしたほうが実力になったり、あるいはそれに類する知識を学べたりするはずですから。
でも、それでも聞いちゃう人がいるのって、一体何故なんでしょう。
これも答えは自明で、大抵の場合は知識がある人間に聞いたほうが問題解決への最短ルートであることが多いからだと思います。
例として挙げるには適さない気もしますが、ちょっと前に鮨職人が修行するのって馬鹿馬鹿しいという話があったじゃないですか。
この場合って、寿司に関する知識を専門学校で集中的に数ヶ月で教えこんだ結果、数年単位で修行するよりも効率的に知識を学べて、長い間修行するのが馬鹿馬鹿しいという話でして。永遠と自分で「技を盗む」とかいう馬鹿馬鹿しいことをするぐらいなら、人に聞いて知識を得たほうが絶対効率的ですよね。これなら、そりゃ聞いたほうが早いと思います。
でも、冷静に考えると、これって聞かれる方はお金払って教えてもらっているじゃないですか。さっきのアプリの例にせよ、プログラミングの場合にせよ、どちらも聞かれる方はお金が一切もらえないんですよね。ひたすら時間が無駄にかかるだけ。
だから、教えることが仕事になっている人じゃない限りは、何かを人に聞くことは、それだけで聞かれる方に迷惑をかけているんだと思います。
たまに「人に教えるのは勉強になる」って言う人もいますけど、それって教える内容が自分で噛み砕けていない場合とか、教えるために丁寧に準備を行っている場合とか、そういった場合にしか通用しない理屈だと思います。
ですから、やっぱりできることなら、聞かないほうがいいんだと思います。迷惑をかけないためには、ある程度は自分で頑張って解決方法を探ってみて、それでもダメなときには聞いたほうがいいんだと思います。
来月から大学院に進学しますから、いろいろと聞きたくなることはたくさん出てくると思うんです。でも、できるだけ聞かずに頑張ってみたいですね。もちろんそれが毎回プラスになるというわけではないのでしょうけど、でも、絶対プラスになると思いたいです。やっぱり、自分で頑張らないと。
話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」
- 作者: ダグラス・ストーン,ブルース・パットン,シーラ・ヒーン,ロジャー・フィッシャー,松本剛史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Twitterクライアント,Justawayがだいぶいい感じ
こんばんは.すごい久しぶりにアプリの紹介とかしてみます.
!! Justaway for iOS Release !!
— Justaway (@justawayfactory) 2016年3月1日
🙋🙋🙋🙋🙋🙋🙋🙋🙋🙋#justawayhttps://t.co/EXZ5ljcTi7
TwitterのタイムラインでJustawayとかいうクライアントアプリがいい感じだという話を耳にしたので早速使っております.
AppStoreにこのアイコンはだいぶ挑戦的だと思ったんですが,中身は結構いい感じ.なので凄くざっくりと書いてみる.
まず,UIがシンプルでとても使いやすい.本家Twitterに近い形だけど,フォントサイズの変更ができるおかげもあって,ツイートを一覧しやすいです.
個人的に凄く嬉しいのが1タップでふぁぼができるところ.他のクライアントだと,ツイート選択(1タップ) → メニュー表示(ここで地味に時間がかかる) → ふぁぼを選択(1タップ) とだいたい2タップする必要があって凄い不愉快だったんですよね.これが解消されていたのって,このクライアント以外というと公式のアプリぐらいしかないんですよね.この点だけで私はだいぶ嬉しかったりします.
また,当然といえば当然ですが,ユーザストリームへの接続機能も備えています.私はフォロ-ユーザが2000人超えているので結構な速さでTLが流れていくのですが,ツイートの読み込み自体は思っていたものよりもだいぶスムーズです.強いて問題にするなら画像の読み込み(アカウントのアイコンを含む)が遅い点でしょうか.ユーザストリームに接続してだいたい1分ぐらい経つとキャッシュ等がたまったのかかなり画像の読み込みがスムーズになるんですが,それまではツイートの文だけの状態が続いてしまいます.コレばっかりはどうしようもない気がしますけど,改善されたら嬉しいですね.
また,タブの編集機能も実装されています.デフォルトではHomeのTL,通知,ふぁぼったツイート(要するにお気に入り)の3つなのですが,ここに新たにタブを追加することが出来ます.現時点では保存した検索とリストのみ追加可能なようです.この点についてはまだ改善途中ということなのでしょうけど,ぜひともダイレクトメッセージとアクティビティをタブとして追加できるようにしてくれると嬉しいですね.
そして,個人的に一番嬉しいのがこれ.
エンジニアの方々からするとこの時点で脳汁が出るかもしれません.SolarizedのDarkとLight,そしてMonokaiがカラースキーマとして選べるようになっています.超見やすい.
カスタマイズ性がまだ中途半端な感じなので,Twitterのヘビーユーザーには物足りないかもしれませんが,それ以外のユーザにはだいぶ使いやすいクライアントなんじゃないでしょうか.何より,無料で広告無しなのはとてもうれしいですし.興味ある方はぜひとも使ってみてはいかがでしょうか.
それにしても,こうなると最強のクライアントだった夜狐八重奏+の復活が望まれますね…….あのレベルまでカスタマイズ性があるクライアントって今探してもなかなか見つからないんですよ.そういうわけで,その余地がありそうなJustawayには期待しています.わくわく.
「うるう年」の話
こんばんは.
正直全く書くことがないんですけど,2016年2月29日という日付に惹かれて書き出しています.日付だけでネタになることなんてクリスマスとお正月と,まぁ要するにリア充の皆様が楽しむイベントぐらいなもんですから,そういう意味ではうるう年ってのは比較的みんなが楽しめるイベントなのかもしれません.
どうでもいいんですけど,うるう年って語感が凄い良くないですか.うるう,どし.前半でうるうるっときて,どしっと,こう,重たい感じの言葉が続いているのって,なんかギャップがあっていいですよね.うるう年.声に出して読みたい日本語って感じがします.
他にも語感が良い言葉っていろいろあるじゃないですか.墾田永年私財法とか.でも,うるう年ぐらいに言葉として短くて,その上語感がいい言葉って実は結構無いんですよね.そういう点で言うとオノマトペが出てくるんですけど,オノマトペはその定義自体で語感が悪いものが殆ど無いわけで.そうなるとなおさら,うるう年の語感がいい言葉としての価値が上がる気がします.
はい,ネタ切れです.やっぱり前ネタ無しで書き出すなんて無理やったんや…….
それでは失礼します.貴重なうるう年の2016年2月29日ですが,このあとはずっとグラブルやってると思います.イベントマジ忙しい.
今こそシンフォギアというアニメについて語るべき時だと思う
編集後記:ごめんなさい,自分でも何書いてるかわからなくなってきました…….後日もうちょっとちゃんと書き直します…….すいません…….それでは本編をどうぞ…….
シンフォギヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!(歓喜)
シンフォギアTVアニメ4期どころか5期まで決定したそうで,適合者一同大盛り上がりですね.いや,普通に考えてアニメ4期でも充分おかしいと思うんですけど,5期って,5期ってなんですか.
ちょっと見つけましたけど,そもそも5期までやってる深夜アニメが少なすぎて前例が無い気がするんですが,そこでそれをやってのけるシンフォギアッ!流石すぎるだろホント!これで4期でコケたらどうするんだよ!大丈夫かよ!てか普通に分割2クールじゃないの?でも普通に嬉しいけど!
というわけで,今回の記事は,シンフォギアについてです.私の中でこのアニメは3本の指に入るぐらいに好きなアニメなので,もうなんか愛が爆発して,でもネタバレ無しでちゃんと伝わらなそうですけど,でもアニメの内容も大体そんな感じなので,もう,とにかく,付いて来れるやつだけ付いて来いッ!
あらすじ
そもそもシンフォギアってなんですかという話になると思うので,ものすごいざっくりとあらすじを.
有史から世界各地では人間を襲う怪物(作中では認定特異災害と称されています)「ノイズ」が確認されていた.
ノイズに対しては人類の通常兵器では対抗できず,これらに対抗しうるものが「シンフォギアシステム」(ざっくり言うと歌って変身する魔法少女みたいなイメージで良いです).
シンフォギアシステムを纏う少女たちは歌を力に変えて戦いノイズに立ち向かう,のかとおもいきやその裏にはノイズを操る陰謀が存在してたりいなかったり,そしてノイズの出自,シンフォギアシステムの出自が明らかになるに従って,この世界の成り立ちが明らかに…….みたいなアレです.
途中まで真面目に書いていましたけど,やっぱり無理だ.何書いてもネタバレになる気がする.ガルパン風に言うなら「シンフォギアはいいぞ」.
このアニメはちゃんと細かな設定が存在しているのですが,それを理解することでも,理解せずに勢いだけ楽しんでも楽しめる作品です.ちなみに私は圧倒的に後者で楽しむ派だったりします.もう少し正しく書くと,勢いにあふれたシナリオの展開が実際はしっかりした設定によって成り立っているという方が正しいのですが,まぁ順序はどっちだって最高なアニメは最高なのでみんな見ような.
シンフォギアがやらかした「発明」
さて,ご存じの方もいるかもしれませんが,シンフォギアにはこれまでのアニメでは(おそらく)成し得なかったとんでもないことをやらかしています.
シンフォギアシステムは聖詠という歌によって起動して,奏者(俗にいう魔法少女)と共振することで変身するんですが,問題は変身した後です.
シンフォギアで変身している間は,奏者が歌い続けなければ変身が解けてしまいます.要するに,戦闘中はキャラクターが歌い続けています.
え?ぶっ飛んでるって?ギャグだって?そりゃみんな最初はそう思っていましたよ.1期1話放送時のまとめサイトとか見るとネタアニメとして見ている人が圧倒的多数でしたからね.
新アニメ『戦姫絶唱シンフォギア』1話感想 色々と衝撃展開!ぶっとび過ぎてるな!:萌えオタニュース速報
大体初っ端からなんか誰か死んでるし!1話で高山みなみがCVやってるキャラ死んじゃうし!その上歌いながら戦うって,冷静に考えるとホントおかしなアニメですよ.
そうなんですよ.おかしなアニメですよ.最初はみんなギャグだと思っていたんですよ.それが段々慣れてくると見ているだけで体が熱くなって,最終回前の12話ラストの激アツ展開で気づくんですよ.何だよこのアニメ,最高じゃんって.これはね,どう考えても発明です.じゃあその発明って何なのかについてはこのあと後述します.
特徴①展開がとにかく早い
ここからはシンフォギアの特徴について書いていきますか.
まず真っ先に書きたいこととして,このアニメはとにかく展開が早い.何かが起きなかったことが一切ないというぐらいに,1話1話の密度が高いです.普通だったらここまでで半クール使うんじゃないかってぐらいの展開を1話で済ませてくるぐらいにハイスピードな展開です.
ネタバレを防ぐように書くと,某クールでは絶望的な展開から復活,そして絶望的な展開がたった2話で描かれています.半クール使うんじゃないかと思わせておいてこれかと,放送当時は驚いたのを覚えています.
作中の言葉を使ってこんな記事が出来てしまうほどです.
私はいつもこのアニメを説明するときには「ジェットコースターの上りが無い感じ」だと表現するのですが,これまでのどのクールにおいても,下りの角度変化はあれど,やはり上りは存在しないと思っています.一度この流れに乗ると他のアニメじゃ足りないんですよ.シンフォギアじゃないとダメなんですよ!
特徴② 歌の使い方が熱い
先ほどジェットコースターの下りと言っていたシンフォギアの展開ですが,その展開が一つ一つ熱い.しかし熱い展開と言っても結局は俗にいう王道展開で,一般化して見てしまえばよくあるアニメに数えられてもおかしくないぐらいです.
しかしながら,そこに歌という要素が加わることでこの熱さが段違いになります.戦闘中に歌っている歌詞,メロディ,そして歌声が演出として成り立っているんです.これが本当に熱いんですよ.そしてコレが先述した発明にあたります.
先述したとおりシンフォギアはアニメ全編において,劇中で戦闘している最中は声優さんが本当に歌っています.しかもその歌声はCD音源ではなくアフレコスタジオで声優さんが歌ったものを使っています.
つまり,歌声そのものが声優さんの演技になっているんです.これが熱い.たまらなく熱い.歌詞の節々でキャラクターの力の入り具合や息遣いがそのまま伝わってきて,そこに歌詞とメロディが加わったらもう,もう最高以外の言葉が見つからない.
この結果として,TV放映版の歌が良すぎてCD音源では物足りなくなるというとんでもない状況が生まれます.ライブ版の方が良いという話はよく聞きますが,アニメ本編で流れる方がいいという話はシンフォギア以外ではほとんど聞きませんよね.というか,シンフォギア以外ありえない話ですが.
特徴③歌われる歌が最高
じゃあその歌ってどんな歌なんですか?って話になるんですが.こういうのは言葉で語れる気がしないので3期のPVをどうぞ.
最高すぎるだろこれ…….ライブ行きたかった…….
特徴④歌っているキャストも最高
そもそも歌っているキャストも凄いんですよ.3期までのメインキャスト,ちょっとリストアップしてみますか.
- 悠木碧(立花響役)
- 水樹奈々(風鳴翼役)
- 高垣彩陽(雪音クリス役)
- 高山みなみ(天羽奏役)
- 井口裕香(小日向未来役)
- 日笠陽子(マリア・カデンツァヴナ・イヴ役)
- 茅野愛衣(暁切歌役)
- 南條愛乃(月読調役)
- 水瀬いのり(キャロル・マールス・ディーンハイム役)
改めて見るととんでもないメンツで飛び上がります.少しわかりやすく書くと,声優名義でソロデビューしている人が半数います.このキャストが歌で演技しながら戦うんですよ.もう最高すぎてもう,もう.
個人的にやっぱり好きなのは,きりしら(南條愛乃さんと茅野愛衣さん)コンビのアレなんですけどね.アニメ本編で急にアレが始まった時の驚きと言ったらもう,びっくりと感動で頭のキャパオーバーしていましたよ.ぜひ2期も見てください(唐突な宣伝).
こんな感じで勢いで書いてみましたが,なんか魅力が1割も伝わっていない気がするなぁ…….こういう時自分の文章力と作品解釈力の無さに辛くなりますね…….興味を少しでも持った方は,とりあえず1期1話から見てほしいです.これほどアツくなれるアニメって今やってる中では殆ど無い気がするので.
みんな大嫌いアフィの時間ですが.
戦姫絶唱シンフォギアG 雪音クリス バニーstyle 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
- 出版社/メーカー: アクアマリン
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ちなみに僕はクリスちゃんが大好きです.てかみんな大好きだよな.
それと2期のライブBlu-rayも最高だったのでみんな買いましょう.悠木碧さんのライブパフォーマンスの熱さは他のそうそうたるメンバーを完全に凌駕していましたし,これがシンフォギアの主人公の歌であると納得できるものです.いや,ほんとすごいから,買おうみんな.
ゲーム好きとして,ゲーム機バキバキ事件に思うこと
こんばんは.Twitterを見ていたら,ゲーム好きとして大変悲しい出来事がありまして.
ニートの息子のゲーム機をハンマーや芝刈り機などで壊す海外の親をたまに見かけるど、日本にもいた。ただ、「あなたはゲームが一生出来ないことを嘆くより、ママから二度と信用されないことを心配しなさい」という発言に関しては異論反論ありそう。 pic.twitter.com/QFgguoZTuN
— キネ (@djgicc) 2016, 2月 12
ご家庭によって教育方針というものが存在しているのでしょうから(例えば子供に楽器をやらせるとか),そういう部分について私のような若造が口を挟んじゃいけないんでしょうけど,それでもこの案件には物悲しさを感じずにはいられません.というわけで,今日はそんな感じの話です.
今回もやもやするポイントは2つ.一つはゲーム機を破壊する行為とその影響について.そしてもう一つは,この記事を当たり前のように新聞に載せてしまう新聞社について.順に書いていくことにします.
まず一点目,ゲーム機を破壊する行為とその影響について.
この記事の中にはゲーム機を壊したことが子供に及ぼす影響については何も言及されていません.それどころか,他のお母さんがゲーム機を壊すことを心配する始末.これにはさすがに引いてしまいます.
ゲーム好きとしてバイアスがかかっているかもしれませんが,小学生にとってゲームの存在はとても大きなものです.子供の間ではゲームが話題になるだけでなく,ゲームがある種のステータスとして機能しています.ゲームの進み具合や強さなんかでヒエラルキーが出来上がるのは,足の速さによるものと同じようなもんです.これらに子供が参加できないというのは,親から見ればどうでもいい話なのかもしれませんが,本人にとっては辛いことかもしれません.
実は私の家はゲーム禁止だったので,私は小学生の間ずっとゲームヒエラルキーの底辺にいました.で,ロックマンエグゼ4の対戦でボコボコにされるわスマブラでボコボコにされるわで,友人たちと遊べば遊ぶほど辛かったのを覚えています.もちろん,楽しいには楽しいのですが,やっぱり勝ちたくなるじゃないですか.でも勝つためにゲームをしようにも,家ではゲームができないんですよ.運動や勉強なんかで友人に勝ちたいなら,その気さえあれば自分でなんとかできるかもしれませんが,ゲームに関してはその気が起きても家庭環境によってはどうしようもなくなるんですよ.
もちろん,宿題をしていなかった罰としてこうなっているのですから,今回の背景に「何度言っても宿題をやらずにゲームをしていた」ということがあったならば,こうなるのも致し方ないのかもしれません.しかしながら,ゲーム機を物理的に破壊して子供から前述した機会を完全に奪うというのは,少しやり過ぎている気がしてしまいます.
あと,これはとても個人的な話ですが,私は今でもゲームを作る側を目指している人間です.アレだけボコボコにされてもやっぱりゲーム大好きなんですよね.要するに,私のルーツは確実にゲームなんですよ.もちろんこの記事に出てくる子供さんがそこまでゲームに思い入れを持っているとは限りませんが,少なくともゲーム機を取り上げて破壊するというのはその子供の可能性を親のエゴが一つ潰しているわけで.やっぱりもやもやするところがあります.
そして二点目,この記事を当たり前のように新聞に載せてしまう新聞社について.
そもそもの話ですけども.この記事が問題になるのは火を見るよりも明らかだったんですが,新聞社はなんで止めなかったんでしょう.狙って炎上させるなんてことはないでしょうから,そうなると新聞社がこの記事を問題だと思わなかったと考えるのが自然です.
この記事読んで少し思ったことがあってTwitterにつぶやいたんですけどね.
https://twitter.com/zyusou/status/698079358620033024
https://twitter.com/zyusou/status/698079950369267712
結局この記事がそのまま掲載されたのは,ゲームが市民権を得ていないことが原因なんだと思います.
子供が宿題サボって何かをするということは容易に想像がつくわけですが,この「何か」が例えばサッカーだった場合はどうでしょう.親は子供に対して注意をするかもしれませんが,まさか蹴っていたボールを使えなくなるまでボロボロにしたりはしませんよね.子供のサッカーボールをボロボロにしたことを誇らしげに書いてコラムとして新聞社にしようとしたら,普通はそこで差し止めが入るでしょう.
少し「何か」の選択基準が恣意的だったかもしれません.もう少しゲームに寄せていきましょう.例えば宿題をサボって詰将棋でも解いていた場合はどうでしょうか.将棋だってもちろん立派なゲームですから,これは一応記事の場合に近いわけです.でも,普通は将棋盤を子供の前で焼いたりはしませんよね.でも焼いてそれをコラムに……以降はわかりますよね.
これでも,一般のゲームと将棋はまだ離れていると言う人がいると思います.じゃあ3DS上で将棋を遊んでいた場合はどうでしょうか.実質は一緒みたいなもんですけど、なんとなく新聞に載せられそうな気がしてきましたね。
では,3DS上で将棋並みに頭を使うゲームを遊んでいた場合はどうでしょうか.なんならスポーツ並に動体視力を要求されるゲームでも良いですよ.もっと言うならそこらのくだらないドラマよりも情操教育によいゲームでも構いません.ここでゲーム機を壊しました.よし,そのコラム面白い!掲載!
馬鹿なんじゃないのって話になりませんか.でも結局のところ,そういうことなんですよ.一般に言うゲームはその教育的な効果を考えること無く「何となく子供の成長に悪そうなもの」という印象だけで語られているんです.だからこそ今回の記事も問題ないと判断され,新聞に掲載されてしまったんでしょう.
やっぱりゲームはその程度の扱いしか受けられないってことなんでしょうかね…….もっとゲームそのものの地位が上がらないと,日本のゲーム業界は衰退する一方だと思うんですが…….
そんなわけで,書いてみました.今回のゲーム機バキバキ事件にはできるだけ燃え広がってもらって,多くの人に「子供の躾のために取り上げたものを破壊する行為」はおかしいのだと知れ渡って欲しい次第です.というか,普通にちょっと一般化すれば分かる話なのに,新聞社ってそんなことも出来ない人の集まりなんですか.ハードル下がりますね.だれでも編集者できそう.
ちなみにアフィついでに教育に良さそうなゲームを適当に挙げると.
METAL GEAR SOLID HD EDITION PlayStation Vita the Best
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: Video Game
- この商品を含むブログを見る
個人的にはバイブルなので.小学生には早いかもしれませんが,情操教育には結構来るものがあると思うんです.あくまで主観ですけどね.
こちらは有名なボードゲームです.詳しくはカタンの開拓者たちでぐぐってみてください.別にゲームと言ったって一人で遊ぶものばかりではありません.子供一人がのめり込んでいるのが嫌ならば,親子で一緒に遊べばいいだけの話です.
できればオンライン対戦で世間の厳しさを知っておくべきだと思う.最低限のマナーも勉強できると思うし.
なんか本筋から離れている気がするけどこれはこれでいいかな.卒論書いてばかりだったのでなんかよくわからない文体になっていますが,そのへんは勘弁してください.次は会社からOKが出ればインターン参加記を書くかもしれません.そうじゃなかったら,なんだろう.なんか書きます.以上です.