しがない学生の雑記

吐けども吐けども毒を吐く。

「うるう年」の話

こんばんは.

 

正直全く書くことがないんですけど,2016年2月29日という日付に惹かれて書き出しています.日付だけでネタになることなんてクリスマスとお正月と,まぁ要するにリア充の皆様が楽しむイベントぐらいなもんですから,そういう意味ではうるう年ってのは比較的みんなが楽しめるイベントなのかもしれません.

 

どうでもいいんですけど,うるう年って語感が凄い良くないですか.うるう,どし.前半でうるうるっときて,どしっと,こう,重たい感じの言葉が続いているのって,なんかギャップがあっていいですよね.うるう年.声に出して読みたい日本語って感じがします.

 

他にも語感が良い言葉っていろいろあるじゃないですか.墾田永年私財法とか.でも,うるう年ぐらいに言葉として短くて,その上語感がいい言葉って実は結構無いんですよね.そういう点で言うとオノマトペが出てくるんですけど,オノマトペはその定義自体で語感が悪いものが殆ど無いわけで.そうなるとなおさら,うるう年の語感がいい言葉としての価値が上がる気がします.

 

 

 

 

はい,ネタ切れです.やっぱり前ネタ無しで書き出すなんて無理やったんや…….

 

それでは失礼します.貴重なうるう年の2016年2月29日ですが,このあとはずっとグラブルやってると思います.イベントマジ忙しい.

今こそシンフォギアというアニメについて語るべき時だと思う

編集後記:ごめんなさい,自分でも何書いてるかわからなくなってきました…….後日もうちょっとちゃんと書き直します…….すいません…….それでは本編をどうぞ…….

 

 

 

 

シンフォギヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!(歓喜

 

 

www.symphogear-gx.com

 

シンフォギアTVアニメ4期どころか5期まで決定したそうで,適合者一同大盛り上がりですね.いや,普通に考えてアニメ4期でも充分おかしいと思うんですけど,5期って,5期ってなんですか.

 

otasoku.livedoor.biz

 

ちょっと見つけましたけど,そもそも5期までやってる深夜アニメが少なすぎて前例が無い気がするんですが,そこでそれをやってのけるシンフォギアッ!流石すぎるだろホント!これで4期でコケたらどうするんだよ!大丈夫かよ!てか普通に分割2クールじゃないの?でも普通に嬉しいけど!

 

 

 

 

というわけで,今回の記事は,シンフォギアについてです.私の中でこのアニメは3本の指に入るぐらいに好きなアニメなので,もうなんか愛が爆発して,でもネタバレ無しでちゃんと伝わらなそうですけど,でもアニメの内容も大体そんな感じなので,もう,とにかく,付いて来れるやつだけ付いて来いッ!

 

 

 

あらすじ

そもそもシンフォギアってなんですかという話になると思うので,ものすごいざっくりとあらすじを.

 

有史から世界各地では人間を襲う怪物(作中では認定特異災害と称されています)「ノイズ」が確認されていた.

ノイズに対しては人類の通常兵器では対抗できず,これらに対抗しうるものが「シンフォギアシステム」(ざっくり言うと歌って変身する魔法少女みたいなイメージで良いです).

シンフォギアシステムを纏う少女たちは歌を力に変えて戦いノイズに立ち向かう,のかとおもいきやその裏にはノイズを操る陰謀が存在してたりいなかったり,そしてノイズの出自,シンフォギアシステムの出自が明らかになるに従って,この世界の成り立ちが明らかに…….みたいなアレです.

 

途中まで真面目に書いていましたけど,やっぱり無理だ.何書いてもネタバレになる気がする.ガルパン風に言うならシンフォギアはいいぞ」

 

このアニメはちゃんと細かな設定が存在しているのですが,それを理解することでも,理解せずに勢いだけ楽しんでも楽しめる作品です.ちなみに私は圧倒的に後者で楽しむ派だったりします.もう少し正しく書くと,勢いにあふれたシナリオの展開が実際はしっかりした設定によって成り立っているという方が正しいのですが,まぁ順序はどっちだって最高なアニメは最高なのでみんな見ような.

 

 

 

シンフォギアがやらかした「発明」

さて,ご存じの方もいるかもしれませんが,シンフォギアにはこれまでのアニメでは(おそらく)成し得なかったとんでもないことをやらかしています.

 

シンフォギアシステムは聖詠という歌によって起動して,奏者(俗にいう魔法少女)と共振することで変身するんですが,問題は変身した後です.

シンフォギアで変身している間は,奏者が歌い続けなければ変身が解けてしまいます.要するに,戦闘中はキャラクターが歌い続けています.

え?ぶっ飛んでるって?ギャグだって?そりゃみんな最初はそう思っていましたよ.1期1話放送時のまとめサイトとか見るとネタアニメとして見ている人が圧倒的多数でしたからね.

 

新アニメ『戦姫絶唱シンフォギア』1話感想 色々と衝撃展開!ぶっとび過ぎてるな!:萌えオタニュース速報

 

大体初っ端からなんか誰か死んでるし!1話で高山みなみがCVやってるキャラ死んじゃうし!その上歌いながら戦うって,冷静に考えるとホントおかしなアニメですよ.

 

そうなんですよ.おかしなアニメですよ.最初はみんなギャグだと思っていたんですよ.それが段々慣れてくると見ているだけで体が熱くなって,最終回前の12話ラストの激アツ展開で気づくんですよ.何だよこのアニメ,最高じゃんって.これはね,どう考えても発明です.じゃあその発明って何なのかについてはこのあと後述します.

 

 

 

特徴①展開がとにかく早い

ここからはシンフォギアの特徴について書いていきますか.

まず真っ先に書きたいこととして,このアニメはとにかく展開が早い.何かが起きなかったことが一切ないというぐらいに,1話1話の密度が高いです.普通だったらここまでで半クール使うんじゃないかってぐらいの展開を1話で済ませてくるぐらいにハイスピードな展開です.

 

ネタバレを防ぐように書くと,某クールでは絶望的な展開から復活,そして絶望的な展開がたった2話で描かれています.半クール使うんじゃないかと思わせておいてこれかと,放送当時は驚いたのを覚えています.

 

dic.nicovideo.jp

 

作中の言葉を使ってこんな記事が出来てしまうほどです.

 

私はいつもこのアニメを説明するときには「ジェットコースターの上りが無い感じ」だと表現するのですが,これまでのどのクールにおいても,下りの角度変化はあれど,やはり上りは存在しないと思っています.一度この流れに乗ると他のアニメじゃ足りないんですよ.シンフォギアじゃないとダメなんですよ!

 

 

 

特徴② 歌の使い方が熱い

先ほどジェットコースターの下りと言っていたシンフォギアの展開ですが,その展開が一つ一つ熱い.しかし熱い展開と言っても結局は俗にいう王道展開で,一般化して見てしまえばよくあるアニメに数えられてもおかしくないぐらいです.

 

しかしながら,そこに歌という要素が加わることでこの熱さが段違いになります.戦闘中に歌っている歌詞,メロディ,そして歌声が演出として成り立っているんです.これが本当に熱いんですよ.そしてコレが先述した発明にあたります.

 

先述したとおりシンフォギアはアニメ全編において,劇中で戦闘している最中は声優さんが本当に歌っています.しかもその歌声はCD音源ではなくアフレコスタジオで声優さんが歌ったものを使っています.

 

つまり,歌声そのものが声優さんの演技になっているんです.これが熱い.たまらなく熱い.歌詞の節々でキャラクターの力の入り具合や息遣いがそのまま伝わってきて,そこに歌詞とメロディが加わったらもう,もう最高以外の言葉が見つからない.

 

この結果として,TV放映版の歌が良すぎてCD音源では物足りなくなるというとんでもない状況が生まれます.ライブ版の方が良いという話はよく聞きますが,アニメ本編で流れる方がいいという話はシンフォギア以外ではほとんど聞きませんよね.というか,シンフォギア以外ありえない話ですが.

 

 

 

特徴③歌われる歌が最高

じゃあその歌ってどんな歌なんですか?って話になるんですが.こういうのは言葉で語れる気がしないので3期のPVをどうぞ.

 

www.youtube.com

 

最高すぎるだろこれ…….ライブ行きたかった…….

 

 

 

特徴④歌っているキャストも最高

そもそも歌っているキャストも凄いんですよ.3期までのメインキャスト,ちょっとリストアップしてみますか.

 

 

改めて見るととんでもないメンツで飛び上がります.少しわかりやすく書くと,声優名義でソロデビューしている人が半数います.このキャストが歌で演技しながら戦うんですよ.もう最高すぎてもう,もう.

 

個人的にやっぱり好きなのは,きりしら(南條愛乃さんと茅野愛衣さん)コンビのアレなんですけどね.アニメ本編で急にアレが始まった時の驚きと言ったらもう,びっくりと感動で頭のキャパオーバーしていましたよ.ぜひ2期も見てください(唐突な宣伝).

 

 

 

 

 

こんな感じで勢いで書いてみましたが,なんか魅力が1割も伝わっていない気がするなぁ…….こういう時自分の文章力と作品解釈力の無さに辛くなりますね…….興味を少しでも持った方は,とりあえず1期1話から見てほしいです.これほどアツくなれるアニメって今やってる中では殆ど無い気がするので.

 

 

 

 

みんな大嫌いアフィの時間ですが.

 

 

 

ちなみに僕はクリスちゃんが大好きです.てかみんな大好きだよな.

 

 

 

それと2期のライブBlu-rayも最高だったのでみんな買いましょう.悠木碧さんのライブパフォーマンスの熱さは他のそうそうたるメンバーを完全に凌駕していましたし,これがシンフォギアの主人公の歌であると納得できるものです.いや,ほんとすごいから,買おうみんな.

 

ゲーム好きとして,ゲーム機バキバキ事件に思うこと

こんばんは.Twitterを見ていたら,ゲーム好きとして大変悲しい出来事がありまして.

 

 

togetter.com

 

ご家庭によって教育方針というものが存在しているのでしょうから(例えば子供に楽器をやらせるとか),そういう部分について私のような若造が口を挟んじゃいけないんでしょうけど,それでもこの案件には物悲しさを感じずにはいられません.というわけで,今日はそんな感じの話です.

 

今回もやもやするポイントは2つ.一つはゲーム機を破壊する行為とその影響について.そしてもう一つは,この記事を当たり前のように新聞に載せてしまう新聞社について.順に書いていくことにします.

 

 

まず一点目,ゲーム機を破壊する行為とその影響について.

 

この記事の中にはゲーム機を壊したことが子供に及ぼす影響については何も言及されていません.それどころか,他のお母さんがゲーム機を壊すことを心配する始末.これにはさすがに引いてしまいます.

 

ゲーム好きとしてバイアスがかかっているかもしれませんが,小学生にとってゲームの存在はとても大きなものです.子供の間ではゲームが話題になるだけでなく,ゲームがある種のステータスとして機能しています.ゲームの進み具合や強さなんかでヒエラルキーが出来上がるのは,足の速さによるものと同じようなもんです.これらに子供が参加できないというのは,親から見ればどうでもいい話なのかもしれませんが,本人にとっては辛いことかもしれません.

 

実は私の家はゲーム禁止だったので,私は小学生の間ずっとゲームヒエラルキーの底辺にいました.で,ロックマンエグゼ4の対戦でボコボコにされるわスマブラでボコボコにされるわで,友人たちと遊べば遊ぶほど辛かったのを覚えています.もちろん,楽しいには楽しいのですが,やっぱり勝ちたくなるじゃないですか.でも勝つためにゲームをしようにも,家ではゲームができないんですよ.運動や勉強なんかで友人に勝ちたいなら,その気さえあれば自分でなんとかできるかもしれませんが,ゲームに関してはその気が起きても家庭環境によってはどうしようもなくなるんですよ.

 

もちろん,宿題をしていなかった罰としてこうなっているのですから,今回の背景に「何度言っても宿題をやらずにゲームをしていた」ということがあったならば,こうなるのも致し方ないのかもしれません.しかしながら,ゲーム機を物理的に破壊して子供から前述した機会を完全に奪うというのは,少しやり過ぎている気がしてしまいます.

 

あと,これはとても個人的な話ですが,私は今でもゲームを作る側を目指している人間です.アレだけボコボコにされてもやっぱりゲーム大好きなんですよね.要するに,私のルーツは確実にゲームなんですよ.もちろんこの記事に出てくる子供さんがそこまでゲームに思い入れを持っているとは限りませんが,少なくともゲーム機を取り上げて破壊するというのはその子供の可能性を親のエゴが一つ潰しているわけで.やっぱりもやもやするところがあります.

 

 

 

そして二点目,この記事を当たり前のように新聞に載せてしまう新聞社について.

 

そもそもの話ですけども.この記事が問題になるのは火を見るよりも明らかだったんですが,新聞社はなんで止めなかったんでしょう.狙って炎上させるなんてことはないでしょうから,そうなると新聞社がこの記事を問題だと思わなかったと考えるのが自然です.

 

この記事読んで少し思ったことがあってTwitterにつぶやいたんですけどね.

 

https://twitter.com/zyusou/status/698079358620033024

 

https://twitter.com/zyusou/status/698079950369267712

 

結局この記事がそのまま掲載されたのは,ゲームが市民権を得ていないことが原因なんだと思います.

 

子供が宿題サボって何かをするということは容易に想像がつくわけですが,この「何か」が例えばサッカーだった場合はどうでしょう.親は子供に対して注意をするかもしれませんが,まさか蹴っていたボールを使えなくなるまでボロボロにしたりはしませんよね.子供のサッカーボールをボロボロにしたことを誇らしげに書いてコラムとして新聞社にしようとしたら,普通はそこで差し止めが入るでしょう.

 

少し「何か」の選択基準が恣意的だったかもしれません.もう少しゲームに寄せていきましょう.例えば宿題をサボって詰将棋でも解いていた場合はどうでしょうか.将棋だってもちろん立派なゲームですから,これは一応記事の場合に近いわけです.でも,普通は将棋盤を子供の前で焼いたりはしませんよね.でも焼いてそれをコラムに……以降はわかりますよね.

 

これでも,一般のゲームと将棋はまだ離れていると言う人がいると思います.じゃあ3DS上で将棋を遊んでいた場合はどうでしょうか.実質は一緒みたいなもんですけど、なんとなく新聞に載せられそうな気がしてきましたね。


では,3DS上で将棋並みに頭を使うゲームを遊んでいた場合はどうでしょうか.なんならスポーツ並に動体視力を要求されるゲームでも良いですよ.もっと言うならそこらのくだらないドラマよりも情操教育によいゲームでも構いません.ここでゲーム機を壊しました.よし,そのコラム面白い!掲載!

 

馬鹿なんじゃないのって話になりませんか.でも結局のところ,そういうことなんですよ.一般に言うゲームはその教育的な効果を考えること無く「何となく子供の成長に悪そうなもの」という印象だけで語られているんです.だからこそ今回の記事も問題ないと判断され,新聞に掲載されてしまったんでしょう.

 

やっぱりゲームはその程度の扱いしか受けられないってことなんでしょうかね…….もっとゲームそのものの地位が上がらないと,日本のゲーム業界は衰退する一方だと思うんですが…….

 

 

 

そんなわけで,書いてみました.今回のゲーム機バキバキ事件にはできるだけ燃え広がってもらって,多くの人に「子供の躾のために取り上げたものを破壊する行為」はおかしいのだと知れ渡って欲しい次第です.というか,普通にちょっと一般化すれば分かる話なのに,新聞社ってそんなことも出来ない人の集まりなんですか.ハードル下がりますね.だれでも編集者できそう.

 

 

 

ちなみにアフィついでに教育に良さそうなゲームを適当に挙げると.

 

個人的にはバイブルなので.小学生には早いかもしれませんが,情操教育には結構来るものがあると思うんです.あくまで主観ですけどね.

 

 

カタン スタンダード版

カタン スタンダード版

 

こちらは有名なボードゲームです.詳しくはカタンの開拓者たちでぐぐってみてください.別にゲームと言ったって一人で遊ぶものばかりではありません.子供一人がのめり込んでいるのが嫌ならば,親子で一緒に遊べばいいだけの話です.

 

 

 

Splatoon (スプラトゥーン)

Splatoon (スプラトゥーン)

 

 できればオンライン対戦で世間の厳しさを知っておくべきだと思う.最低限のマナーも勉強できると思うし.

 

 

 

なんか本筋から離れている気がするけどこれはこれでいいかな.卒論書いてばかりだったのでなんかよくわからない文体になっていますが,そのへんは勘弁してください.次は会社からOKが出ればインターン参加記を書くかもしれません.そうじゃなかったら,なんだろう.なんか書きます.以上です.

誕生日だし18歳で死のうと思っていた話をする

http://www.flickr.com/photos/23334460@N00/3273518391

photo by freakgirl

 

誕生日だぞ.祝えよ.

 

 
 
と,いうだけではあまりにも芸がないので,今日は誕生日の話を書きます.誕生日というと色々ありました.もともと性格がひねくれていた私ですが,今思うと昔から誕生日というイベントは憂鬱でした.
 
 
憂鬱に感じだしたのは小学6年生の頃.年を取れば取るほど背負う責任が大きくなるのを感じ,「おとなになる前に死んでしまえばいいのではなかろうか」とか考えて,最終的に「大学受験のために一生懸命勉強したふりをして,それなりの大学に入学することを失敗して,そのショックで自殺したことにすれば,世間的にもいい感じなんじゃなかろうか」という結論に至っておりました.嘘みたいな話ですが,私は至って真面目にこの文章を書いております.要するに,本当の話です.
 
 
なんでこんなこと考えていたのか.大体の原因は家庭環境にあったように思います.何かにつけてヒステリックになる母親,母親に愛想をつかして家から出て行った父親,明らかに家を嫌い父を擁護する父方の親戚,まぁ言い出したらキリがないぐらいです.あと,小学校でも色々ありましたね.高学年の担任の教師が生徒にセクハラかなんかして消えた話とか,特別支援学級の子と仲良くしたらろくでもない目にあった話とか,まぁそれなりに黒いこととか,いろいろと人間を嫌になることは経験していたように思います.*1
 

そういうのをたくさん見て,小学6年生の私は死ぬことを考えたのでしょう.それ以降の人生は理不尽な社会に押し潰されるろくでもないものになるのだから,だったら社会が失敗を見逃してくれる未成年のうちに色々やって,早めに死のうと考えていたわけです.
 
それ以降,私の中で誕生日というのは,死に対するカウントダウンでした.誕生日の度に自分の中では「後何年で死ぬのか.そっか.」といった,モラトリアムな感覚を味わっていました.
 
 
 
 
 
ここでネタばらしをしてしまうと,年齢は一応ごまかしておきますが,私は現在18+n歳(nは自然数)です.要するに,死んでおりません.何故私は死ななかったのか.理由はとっても単純で,死ぬのがもったいなくなったのです.
 
 
18歳で死ぬことを考えて以降,私は「どうせ死ぬんだから」と開き直って,色々なものを見聞きするようになりました.しかもこのタイミングで自宅にインターネットが開通したんです.*2
 
元々読書好きで好奇心だけが取り柄だった私にはインターネットの広大さはとても魅力的に思えました.検索をすればその知識が得られるという事実は私にとって相当なカルチャーショックで,井の中の蛙が海原どころか大宇宙に放り投げられたようなものでした.
 
その結果,色んな物を見つけて,色んな物を面白いと思うようになりました.色んな物にハマって,ついでに色んな物が怖くなりました.でもそれらの体験は,やっぱり楽しくって.この頃から面白いものに貪欲に鳴り始めていました.
 
そんなことをしていたら,当時聞いていた某インターネットラジオでこんなやり取りがありまして.
 
本屋さんに行くでしょ.で,今日買う本を持ってレジに並ぶわけじゃないですか.それでその時にこう,周りを見回すんですよ.そうすると,レジでバーコードが読み取られている本があって,前の人が持っている本があって,店員さんの奥には発注か何かで取置されている本があって,それで,もっと視野を広げると,当たり前ですけどたくさんの本が陳列されているんです.
 
それで,もう一回自分の手元を見ると,たった数冊しか無いんです.もちろん興味を持った本だけなんだけど,それでも本屋さんには,自分が興味を持つかもしれない本がたくさんあって,その中には多分,自分が面白いと思う本もたくさんあるわけでしょう.
 
だから毎回本屋に行くと凹むんです.自分が今から読める本はたったこれしかないのかって.
 
 
このやり取りが当時の自分には相当響きました.よく考えたら自分が生涯でできる経験なんてほんの一握りなのに,なんでそんな死に急いでいたんだろう,と,改めて考えなおすきっかけになったのを覚えています.この頃から,もっと面白いものがあるんじゃないか,もっと楽しいことが,社会にはあるんじゃないのかなんて,ちょっと社会に希望を持ち出しました.
 
そして,この希望が確信に変わったのが高専への進学でした.もともと興味を持っていた情報系の勉強はやっぱり楽しかったんですが,それ以上に面白かったのは実は高専の学生でした.高専の学生ってまぁはっきり言ってみんな頭おかしいんですけど,その代わりに大抵の学生はみんな何かしらの専門家ばかりだったんです.だから,会話する度に知識が増えたり,新たな発見がたくさんあったんです.
 
私はインターネットの欠点って,求めている情報を得るのはすごく簡単なんだけど,求めていないけど得られたら嬉しい情報を得るのが凄く難しいところだと思っているんですが,そういう意味で高専生として送る学生生活は足りない部分を埋めてくれるものだったんですよね.そのおかげで私は立派にキモオタになったわけですが…….
 
 
 
そんな学生生活の中で必死にレポート書いていたら,いつの間にか19歳になっていました.
 
 
 
文章的には急に飛んじゃったんですけど,実感としては本当にそんな感じだったんです.完全に18で死ぬことを忘れていたんです.思い返すと18歳当時はいろいろやってみようと思って馬鹿みたいにいろんな役職や部活を掛け持ちして,結果として毎日泥のように眠っていた時期でしたから,そんなこと思い出しもしませんでした.
 
 
18歳で死のうと思っていたことを思い出したのは20歳になってちょうど成人式を迎えた頃でした.いつの間にか死ぬ気でいた18歳は通り過ぎ2年.未成年でいるつもりが成人になっていました.なんとなく一人で頭をポリポリかいてみたりしたんですが,何をしたってその事実は変わらなくて.なんとなく,気恥ずかしい物を感じたのを覚えています.
 
20歳になって人生を振り返ると,思い出すことがたくさんありました.面白いものはたくさんあって,楽しいことも苦しいこともたくさんありました.それでも,あのラジオで聞いたやり取りは,まだ自分の中には生きていました.
 
きっと今まで経験したことは,あのやりとりで言うところの「手に持った数冊の本」でしか無いのでしょう.だから,今の自分に必要なのはきっと周りを見ることなんだ.自分が興味を持つことは世間には数えきれないほどあるのに,それを見つけることをやめるなんて,あまりにももったいない.
 
 
この時にはじめて,もうちょっと頑張って生きてみようかな,と思えました.
 
 
 
 
 
改めて考えなおすと,この話って完全に私が中二病をこじらせただけの話なんですが,それでも,18で死のうと考えていなかったら,今の人生はなかったんじゃないかと思います.きっとこのこじらせがなかったら,もっと自分の人生は平坦で,こんなに面白くならなかったんじゃないかなぁと思います.*3
 
 
今こうやって誕生日を迎えると,それはそれで憂鬱でだったりします.というのも,やっぱり未成年のうちにもうちょっと恥をかいておくべきだったかなとか,この歳になって新しく何かを始めるのはこっ恥ずかしいなとか,若いうちの時間の使い方が下手糞だったことについて大変憂鬱になります.自分より若くて優秀なエンジニアにはたくさん会ったし,ぶっとんだ発送ができるプランナーにもたくさん会ったし,学校の勉強しないでこっちの勉強すればよかったかなとか考えて憂鬱です.
 
もちろんそれだけじゃなくて,単純に自分の死がゆるやかに近づいていることも憂鬱に感じています.限られた時間でどんな面白いものを見つけられるのか,例の本をどれだけ探して読めるのか,そういうことを考えながら毎日生きています.
 
 
いつ死ぬかわかんないですけど,楽しいことをたくさんしてから死にたいですね.それだけは今後も変わらないと思います.
 
 
 
 
 
最後にもう一回乞食リストを.卒論書きながらプレゼントお待ちしております.よろしくお願いします.
 

*1:それでもいわゆる本物の方々から比べれば大したことはないのでしょうけれども.

*2:ちなみに自宅にインターネットを開通させるのは小6当時の私がモデムの設定とWindowsXPのネットワーク関連の設定を何の知識もない状態でやったからで,それがきっかけで情報系に興味を持ち始めたのですが,それはまた別のお話.

*3:もちろんここで書いていない思い出はたくさんあるんですけど,それらが生まれるきっかけも結局はこじらせに収束するんじゃないかと思います

ガラスの花と壊す世界見てきたので感想とか

こんばんは.卒論書きたくないのでネタバレ無しでさくっと感想記事書きます.

 

https://twitter.com/zyusou/status/687437036802977793

 

こんな感じで今日は映画を見に行ってきました.一日三本見るの超楽しい.

今日は傷物語一章とスターウォーズも見たんですけど,個人的に一番印象的だったのは「ガラスの花と壊す世界」でした.ので今日はその感想をざっくりと.他2つについてはそのうち書くかもしれません.

 

f:id:zyusou:20160114230613p:plain

引用元:http://www.garakowa.jp/og-image.png

 

公式サイトはこちら.

 

garakowa.jp

 

www.youtube.com

 

アルペジオの後編見に行った時とかガルパン見に行った時も予告編が流れていてマークしていた一本.やはりカントクさんの絵が本当にまんま動いていたのが印象的だったんですよね.情報系の学生としてプログラムが可愛い女の子になっている映画を見ないのも恥ずかしい話ですし,これは見ておこうと思ってました.あと,あやねる出てるし.

 

 

ひょっとして彼女たちはLispで書かれているのでは……?個人的にはPython3で書かれていてほしい…….現実的にはやっぱりC言語なんだろうけど(これも若干ネタバレかもしれないなぁ)

 

 

 

それでは感想に入ります.以降,この映画を指すときは「がらこわ」と表記することにします.公式のURLを見てもそうだし,Twitter見た感じだとみんなこう表記しているので.

 

 

 

がらこわ,正直最初はだいぶ色眼鏡で見ていたところがありましたが,いざ最後まで見るとだいぶ好きな方の映画でした.これはもうちょっと評価されてしかるべきだと思う.

 

ストーリーそのものはものすごくざっくり書くと,予告編にもある通り,アンチウィルスプログラムの女の子たちがいる世界(というよりストレージ)に突然謎の少女が現れてきて云々,という王道的な展開.こういうストーリーなので,世界観そのものや謎の少女に関する部分が話の軸になります.

 

この辺は何言ってもネタバレになるのであんまり書けないんですけど,後半は情報系学生としてにやにやできる部分がありました.

 

 

まず「がらこわ」の最大の魅力なんですが,私としては60分で綺麗に収まっていることを挙げたいです.改めて考えると本当に上手いことやってるよなこの映画.60分でちゃんと伏線を張ってちゃんと回収していました.せっかくなのでなにか例をあげたいんですがどうしてもネタバレになってしまうので書けないのがもどかしい.

 

見れば分かるんですけど,がらこわでは60分間をフルに使って話を上手いこと広げてちゃんと納めています.なぜこの世界観に女の子が二人いて,彼女たちがウィルスと戦っているのか?なぜ謎の少女が出てきたのか?そもそもなんでこんな世界なのか?予告見ていればなんかこう,ぼんやりもやもやっとする部分があると思うんですけど,安心してください.全部収まってます.

1クールのアニメでも適当なところが見つかるとすぐにキレる現代の若者代表の私として,この収まり具合は本当に満足.特に後半の伏線回収が急速で行く感じはなかなかに爽快でした.

 

 

 

しかし逆に言うと,ここががらこわの大変もったいない部分でもあって.上手いこと話を収めるために,全体的に話が進むスピードが速めになっています.ぶっちゃけると,これ見て「全部理解できた!」って言える人少ないんじゃないのかなぁ…….私もこれが原因で2000円のパンフ買っちゃった人なんですが…….

 

https://twitter.com/zyusou/status/687495535972896768

 

上映直後にツイートしていたんですけど,本当にこんな感じ.もっと言ってしまうと,表現のための間(ま)を削りすぎているきらいがあるように感じました.このクオリティならもう一時間見たいぐらいです.でもそれは映像そのものが見たいというよりかは「理解するための時間がほしい」のでもうちょっと見たいと言う感じ.最後のオチとか,あのスピードで提示されたらPC触ってない人はそもそも理解できないんじゃないだろうか.

もちろん,もっと単純に見たかった部分というのもあって,特に中盤の日常パートなんか省くにはもったいなさすぎると思う.

 

https://twitter.com/zyusou/status/687496020297564160

 

キャラにせよ設定にせよポテンシャルは有り余っていますから,その辺がどうにもなぁ…….本当にもったいない.それだけで終わらせちゃうにはもったいなさすぎる.

 

 

 

 

そんなわけで,感想でした.なんか褒めてんだか貶してんだかよくわからない文章になってしまいましたが,それでも結構好きな方なんですよ.好きな方だったからこそ粗が目立つというか,目につくところが結構あって.本当にもったいない映画だった…….

 

 

この後は本編で書くにはまとまりが無いと思った感想です.読みたい人だけどうぞ.

 

 

 

 

 

 

 

おまけ,ストーリー以外で印象に残ったところ

 

ストーリーの話ばかりしていたのでもう少し違う話をすると,映像そのもののクオリティが予想以上に高かった.作画はすっごくいいです.今日一緒にみた傷物語と比較しちゃうとアレなんですけど(というかあっちは背景のCG等もあるから比べるのがナンセンスな気もするんだけど),それでも劇場版アニメだけあって気合入ってます.

キャラクターみんな超かわいいし活き活きしています.ドロシーちゃんうちのPCでアンチウィルスしてください.くだらない話はさておき,本当にカントクさんのキャラがそのまんま動いていますから,これだけで幸せになれます.

 

あと主題歌がいい.

 


【ガラスの花と壊す世界】主題歌CD「夢の蕾」【試聴PV】

 

映画のタイトルの通り本当に綺麗で透き通ったような曲ですね.買いました.作中でもちょくちょくこのメロディーラインが流れるんですけど,ここからのエンディングへの入りはいい感じですよね.まぁよくあるパターンではありますが.

 

 

 

あぁ,やっぱりもったいない映画だったな…….ストーリーも本当はもっといろいろ描いてるんでしょきっと.うぅん…….